中国留学先の西安の街で迷った話~ホームシック編その2~
今回は、留学して数日で起こった様々なトラブルのひとつ、街で迷った話をします。
ホームシックに加え、これらのトラブルでぼくは
留学を辞めたい、帰りたい
と本格的に思い始めたのです。
なんとかトラブルは解決できましたが、みなさんには事前にトラブル対策を知ってもらい、よりスムーズに留学生活を送ってほしいです!
目次
留学二日目、西安の街で迷子
散歩に出かけよう!
留学1日目にしてホームシックにかかったぼくだったが、次の日の午前からお昼ごろ、西安の街をもっとみてみようと思った。
まだ中国では契約していないスマホ(ネット使えない)と、水のペットボトル1本だけを持って、軽い気持ちで散歩に出かけた。
大学の寮を出て南へ南へ。
途中曲がり、東へ東へ。
観光地とは違う、生活感のある裏道になる。
綺麗ではないが、日本では見られない景色にワクワクする。
あ、あれ?
そのうち、北に出られる道があれば、引き返そうと思ったが、道が途切れない。
道というか、片側がいつの間にか壁になっていた。
壁が途切れるまで歩いていこう。
……けっこう歩いたが、なかなか途切れない。
20分くらいは歩いたかな。ちょっと疲れてきた。
西安の街は、縦横きっちりまっすぐ、碁盤の目のようになっている。
引き返そうと思えば、帰り道はわかると思うのだが、「もう20分も歩いたのだから、このまままっすぐ行って道に出たほうが早く帰れるかもしれない。」という根拠のないことに賭けて、そのまま進んだ。
これが良くなかった。
やっと、裏道を出て車が通る道へ出た。少しほっとした。
しかし初めての街なので、もちろんわからない。
南へ来たのだから、とりあえず北へずっと向かう。
……暑い
日本と比べると、蒸し暑さはそんなに感じられず、Tシャツはべたつくほどではない。
しかしこのときは8月下旬。
持ってきたペットボトルの水は既にぬるくなっている。
財布は寮に置いてきた。
スマホはあるがネットが使えないのでもちろん地図アプリも使えない。
ピンチかも。
軽い気持ちで異国を散歩したことに後悔する。
早く戻ろう。
そのまま北へ向かう。
「あれ?大学どこ……」
大学は大きな門が見えるはずだが、今のところ見えない。
というか、周りも高いビルや木が多いので、特別目立つという訳ではないと思う。
適当なところで曲がるが、やっぱり大学は見えてこない。
ああ、迷子になってしまった。子どもじゃないけど。
泣きそうになりながら道を進むいっぴきらいおん。
どうにか……
またしばらく歩いていたら、大学……ではなく、その近くにあったはずのドリンクの屋台を発見!
希望が見えてきた。
急いでその近くへ行くと……。
大学が見えてきた!
いつの間にか大学の前に出る道を通り越していたのだ。
どうりで門が見えてこなかったはずだ。
あ~、ほっとした。
そして疲れた。40分くらい歩いていたのか。
幸い、熱中症にもならずに寮の部屋に戻ることができたのだった。
反省と対策
よかった~。帰ることができましたよ。
でも家じゃなくて中国の大学の寮なんですけどね。
まだホームシックにはかかっているので、さみしさはあります。
むしろ増したかも。
さて、反省点としては、スマホを中国で契約していなかったことが大きいです。
それによってネットが使えず自分がどこにいるのかが分からなくなってしまいました。
ちなみに、留学先の大学の名前を中国語で言うことはできたので、人に聞くこともできました。
なんせ情けないことに、人見知りで話すことへの抵抗感がありましたので、ほんとに大変だ!となるまで自分でなんとかしてみようと思ったのです……。
語学留学なのに。
では、みなさんが留学先にまだ慣れていない状態で、外出する際に気を付けること。
- ネットが使えるスマホまたは詳細な地図をしっかり持っていく
- お金を持っていく(飲み物や交通費など)
- 自分の寮や大学の名前や住所を把握しておく・紙に書いておく
「ちょっとの間だけ出かけてくる」というつもりでも、今回のぼくのように迷って、長い旅になってしまうかもしれません。
日本とは違うということを頭に入れておきましょう!
このあとも留学数日で起きたトラブルと、それを解決したことや事前にできる対策について紹介します。
お楽しみに!