中国留学・ぼくの経験と留学前にできるホームシック対策~ホームシック編~
こんにちは!ししやま らい です。
初めての海外経験は、大学生の時の長期留学でした。
いくつか留学に関する記事を書いてきましたが、【こちら→”留学”カテゴリー】
今回はいよいよ実際の体験について詳しく書いてきます!
留学ってどういうイメージでしょうか?かっこいい?華やか?
ぼくの留学生活は、とっても地味でした。自慢できるものではありません。
それなのになぜ今ブログに書いているのかというと、
留学について悩んでいる方がいれば、ぼくの考えや体験が少しでも参考になれば嬉しい、と思ったからです。
ぼくは初日からホームシックにかかりました……
そしてホームシックは留学中ずっと続いていたんです。面白いこともありましたが、今思えば中断しなかったのが不思議なくらい(笑)
そして予定の1学期間(約4か月)の授業を受け終え、最後のテストをやり終え、帰国することができました。
まずは当日のことをつらつら書き、最後に留学に行く前にできるホームシック対策をまとめましたので最後まで読んでいただければ嬉しいです!
目次
家から空港まで
数年前の夏、ぼくが初めて日本を離れる日。
飛行機が出る時間は朝の5時ごろだったので、家を出たのは深夜の12時くらい。
空港送迎サービスを予約していたので、その大きめのタクシーに乗り込む。
最初は乗客はぼくだけだった。
見送りに来てくれた両親の姿を車内から見ていて、ぼくはなんともいえない不安を感じていた。
そして車は発信する。今までの日常とは離れてしまうのだなと実感。
これまで地元から離れていた経験は、自動車免許合宿の2週間。もちろん国内。
これからは海外に何か月も滞在するんだ。
車の窓越しに深夜の地元の街を眺める。小さい時からずっと住んでいたところ。
今まで何とも思っていなかったお店の看板や信号機を見る。
それらが少しにじんできた。
空港についた
車に乗って羽田空港まで数時間。途中、他のお客さんも乗ってくるけど、ぼくも含めみんな車内で睡眠をとっていた。
そうしているうちに高速道路を通り、いつのまにか空港に着いていた。
海外に行ったこともないぼくだったが、実は国内でも飛行機に乗ったことがなかったのだ。
だから空港も初めて。広い!脚が疲れる!
同じ大学の人たちと合流。引率の先生はいないので、自分たちだけで行くのだ。
ぼくは人と話すのが苦手なので必要以上は話さず、ただみんなに着いていっていた。
いちおう自分でも空港の手続の流れは頭に入れてあったので、もたつかずにスムーズに行けた。
時間は余裕があったので、空港内のお店で軽く朝食を摂る。
座った席の窓から飛行機がたくさん見える。
そして、こう思ったのだ。
「これが旅行なら、ワクワクした気持ちになっていたのかな」
飛行機を実際に見ても、ぼくは”ワクワク”していなかったのだ。不安、不安。
(もし長期留学ではなく、短期旅行・研修なら中国専用ポケットWiFiルーターの受け取りを空港ですることをおすすめします。)
中国に着く!
ぼくの留学先は「西安」。内陸の都市だ。
直行便もあるらしいが今回は途中、韓国で乗り換える。2回飛行機に乗り、搭乗時間トータル4時間くらい。
初めての飛行機は、怖くなかった。
なぜなら、その後の留学生活のほうがよっぽど不安だったからだ。
途中、すごく幅の広い川が見えた。そして広い大地。これが中国か!
というのが機内での感想。いよいよすごく遠いところに来てしまった。寂しい。
そして西安の空港に着く。
大学まで車で1時間くらいかかるので、関係者に乗せていってもらった。
当たり前だが、車から見える景色が日本と違う。ついでに左ハンドル・右側通行っていうところも。
以下は町並みについてのかなり個人的な感想。
西安は古都(昔、首都だった)の大都市と聞いていたから、日本の京都のように町全体が昔風なのかなと思っていた。しかし、実際の印象は「思ったより高いビルがある」だった。
あと、日本だと既に改築しているだろうっていうレベルの建物がけっこうあった。地面に大きな段差がたまにあったりして、ちょっと危ない。一番中心のほうはもっと現代風なのかな。
大学に到着
車で大学の敷地内に入る。日本同様、大学の敷地内にコンビニや食堂はもちろんある。それだけではなく、幼稚園やゲストを呼ぶホテルのようなものがあった。特に大きい大学なんかは、本当にいろいろ入っていて、敷地内に出る必要なく生活できるそうだ。(中国の大学生は現地の学生もみんな寮生活が当たり前!)
留学生のための事務室に行くために入った建物は、ちょっと古かった。その建物で授業もするらしい。
手続きはよく覚えていないが、何日に入学式をやるとか、教科書を買うとかが書いてある紙をもらったと思う。
日本でいう「LINE」のようなメッセージアプリは、中国では「WeChat」というのを使う。
ぼくはそれの使い方が最初よくわからず、事務員に中国語で聴いたが、通じない。
不愛想に「言っていることがわからない」と何回も言われて心折れそう。
他に来ていた外国人の留学生は事務員と何かペラペラ話している。
わかっていたが、自分の語学力のなさがツライ。
アプリの使い方を事前に良く知っておくこと大事!
授業中はダメでも、こういう時のためにスマホの翻訳アプリや通訳機などの準備は必須!
寮へ入る
夕方になり、寮へ案内された。比較的新しくできたところで、ホテルに近い感じだった。
Wi-Fiも使えるようで安心。
中国では日本のアプリが規制されているので、VPNを使うのがおすすめ。
寮を出て大学の敷地の外へ行くと、たくさんのお店が左右に連なっている。
それが思っていたより長く、そして人の多さに圧倒され、歩くだけで疲れてしまった。
2回の搭乗でそれぞれ機内食を食べていたので、その時はお腹が空かず、持ってきていたおせんべいなどを夕食代わりにした。
ぼくは人と関わるのが苦手で、その日も日本の同じ大学から来た人たちと、必要以上は話さなかった気がする。
ちなみに、こっちの大学スタッフで日本語でサポートしてくれる人はいないらしい。
中国人スタッフは不愛想だし……。
関わられすぎるのは自分の性格的に好きではないのだが、これは不安が大きかった。
その日の夜
浴槽はなく、お湯は貯められない。シャワーを浴びているとき、お湯と一緒に涙が流れてきた。
ベッドに入る。……寂しい。日本、地元が恋しい。
そして、数日後には本格的に帰国しようと考え始めるししやま らい だった。
つづく!
留学前にできるホームシック対策
今回のストーリーは留学初日のことだけですが、ぼくは初日から心が折れそうでした。
ここまでを振り返って、なるべく不安を少なくするために留学前にできることを紹介します!
「現地に行ってから成り行きにまかせる」ことができるのは海外に慣れている人です。特に旅行で。
残念ながらぼくは「向こうで何とかなるだろう」という考えがあって、準備がきちんとできていませんでした。
留学を考えている人はぜひ実践して、「楽しい!」といえる留学生活を送るための参考にしてみてください。
留学の目標をしっかりと決める
ぼくはこれがあいまいだったなと痛感しました。
なんとなく成長できそうだから行く、ではなくどのくらいの語学能力を身に着けたいか、そのためにどんなふうに勉強したいか(授業・現地の人との関わりなど)をしっかりと設定をしましょう。
そうすると少し現地で不安に思っても、目標のために頑張るぞと、心を保てます。
勉強はもちろん重要ですが、そうでなくても構いません。
どこを観光したいかとか、どんな文化をしっかり見てくるかとか。
いざ現地に行ってみると慌ただしく、じっくり考えられない場合もありますので、日本で考えていくといいです。
頼れる人を確認しておく
例えば日本の大学の、留学に関するスタッフ。既に留学経験がある友人や先輩。
現地の人で日本語が話せる人がいれば、事前に確認しておくのもいいでしょう。
重要なのは、「ネガティブなことも話せる人」です。
ぼくの留学先にも日本人留学生は何人もいましたが、「頑張っている彼らにネガティブなことは言いづらい、みんな楽しそうなのにぼくは情けないな」と感じてしまい、辛いことを誰にも言えませんでした。
留学をした人から情報を得ておく
おすすめは、留学経験がある先輩です。
と言っても、ぼくは留学前に1度だけしか話さなかったので、もっと話しておけば不安は軽くなったかなと思っています。
そして周りにそういう人がいなくても、このようなブログを読むことで、ホームシックの不安を軽減することができると思っています。
ぼくがブログで留学について書いている大きな理由は、「留学について悩んでいる人の支えになりたい」からです。
留学以外のジャンルの記事も出しますが、今後もぼくが体験したことを踏まえて情報を発信していきます。
このブログをお役に立ててもらえれば嬉しいです。
まとめ
ぼくがホームシックになった要因のひとつは、「なんとかなる」と思って目標などを設定せず、軽く考えていたことでした。
今、ブログはしっかりと読者に自分の留学経験を伝えたいという信念を持って執筆しています。
「ぼくにとっては」ですが”最初から明確な目標や熱い気持ちが入っている”ことのほうがうまくいく可能性が高いと、最近わかってきました。
ブログがどのくらい上手くいくかわかりませんが、とても楽しいです!
新しいことはテキトーにやるのではなく、あらかじめ予習することで失敗を少なくできる、というぼくの考えが少しでも参考になれば嬉しいです。
逆に考えれば、不安なことが現れたらその時点で自分はどうなりたいのかという目標を立てればよいのではと考えました。
ありがとうございました!